アクアは、絵コンテや、イラスト、キャラクター等、
絵を描く仕事なのですが、社長の私は、絵を描けません。
企画を説明するラフ絵くらいは描けますが・・・。
しかし、こんな私でも、中学生の時の写生大会で、
県知事賞を獲ったこともあるんです!!
だから、絵の才能もあったのかな(笑)。
しかし、だからこそ、絵のことを勉強したい、
絵を描く人の気持ちを分かってあげなければならない、と思ってきました。
そこで、会社を設立してから程なくして、始めたことがあります。
スケッチです。
まず、教本を買って、隅田川の河原で休みの日を使って
1年半以上、スケッチをしました。
休みといっても、良くて月に一日くらいしか取れなかったので、
頻繁ではないですが。
あるとき、散歩途中の老夫婦が「何を描いてらっしゃるんですか?」
と言って、近寄って来たのです。
たぶん、イイ感じの水彩でも描いていると思ったのでしょう。
その老夫婦は、愛想良く私に近付いてきたのですが、
覘いた瞬間に「無言」になって、立ち去ってしまったのです。
このときに、絵を描くってこういうことなんだ!とその心が分かった気がしました。
例えて言うなら、絵を見られるというのは、
自分の裸を人に見られるようなものです。
そんな恥ずかしさです。
このとき、プロでも自分が描いた絵をけなされたり、
中傷されたりする時の辛い気持ちがわかった気がしました。
だからこそ、逆に褒められると、
自分自身を褒められてる気になり、嬉しくなるのです。
ちなみに、スケッチをしていると、結構多くの人が見に来ます。そのたびに、
恥ずかしい思いをしました。
さすがに、一年以上続けていると、少しだけコツも覚えるものですが・・・。
そういう側面を持った絵を描いて、
生活していけるというのは、本来スゴイことなのです。
だって、世間がお金を払う価値があると認めたのですから。
お読みいただいてありがとうございます。
次回は「絵を描いて食べていける喜び2」です。
つづく・・・。