野村克也氏の講演

先日、経営者の新年賀詞交歓会で、
東北楽天ゴールデンイーグルスの元監督、
野村克也氏の講演がありました。

人気の方ですから、
講演の方も大盛況で、
400人近くの経営者が集まっていました。

冒頭、自分なんか企業経営者向けに、
何を話していいかわからない、と謙遜されていましたが、
素晴らしい話の内容でした。

テレビではドライというか、
辛口に聞こえますが、全然違いますね。

むしろ、人情に溢れる方と申しますか、
人間味あふれる方で、感動しました。

テレビでは面白い話しの部分だけが
編集されるということと、
結局、人として大切なことを話しているので
辛口に聞こえるのです。

講演の中で、感動したのが、
自分はID野球などと言ってきたから
頭がイイと思われていますが、
世間の人や経営者の皆さんの方がはるかに頭がイイ、と。

自分は学ぶ姿勢を持って勉強し、
書籍や人に会って学んだだけで、
経営者の方々の方が、
はるかに勉強していると。

プロ野球業界が勉強しなさ過ぎるので、
普通に勉強している自分が目立つのだ、
とおっしゃっていました。

楽天時代のエピソードとして、
プロ野球の監督はゲームメイクをしてるわけですから、
ピッチャーの交代もゲーム状況を
トータルで判断して、監督が決める。

しかし、岩隈を先発させると、
100球を過ぎたあたりで、ゲームとは関係なく
「肘が張ってきたので代えてくれ」と、
自ら言ってくるそうなんです。

そこで、後輩の田中(マー君)に、
岩隈のマネはするなよ、と指導してきたところ、
3年目の去年、田中も100球投げたあたりで
「肘が張ってきたので代えてくれ」と、
まったく同じ理由を言ってくるようになったそうです。

技術的進歩があったとしても、
人間的成長が無ければ、
結局すぐ見向きもされなくなり、
技術も落ちてダメになっていく、と。

プロ野球で活躍するような人は、
当人の都合の悪いことを直言してくれる人がいないので、
人間的成長が伴わずにダメになる、と話されてました。

「人間的成長無くして、技術的進歩無し」
ということです。

そして、
「考え方が取り組み方になり、人間を創っていく」
とのことでした。

講演を聴いていて、
自分はプロ野球の世界で50年やってきた。

人として、あたり前の事をしているだけだ。

その事が、
プロ野球という特殊な世界では通用しないのだ、と。

しかし、特殊な世界の人間だからこそ、
人としてあたり前の事をやってきた人間だけが、
長くプロとして通用するのだ、ということを、
50年かけて掴んだ、と話されていました。

感動です。

ところで、野村克也氏の講演は
大変素晴らしかったのですが、
実は、聴いていた、私の体調は最悪だったのです。

なんと、その日の夜中、
38度5分の熱をだし、
腹痛と下痢で大変な状況になってしまったのです。

私はてっきり、
新型インフルエンザだと思って
次の日病院に行ったところ、医者から
「48時間以内に生牡蠣とか食べませんでした?」
と言われ、
「症状からするとノロウィルスのウィルス性胃腸炎ですね
(ウィルス性食中毒)」。と診断され、
それから4日間、お粥だけで静養して、
2キロ以上痩せてしまいました。

苦しかったです。

病院で、ノロウィルスは冬の方が繁殖するんです。

と言われました。

皆さんもお気を付け下さい。

今回もお読みいただいてありがとうございました。

つづく・・。

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