カムイスペースワークス 植松社長の講演

先日、北海道でロケットを打ち上げている、

カムイスペースワークスの植松 努社長の講演を聴きました。

もう何回か聴いているのですが、

何回聴いても感動するので、紹介させていただきます。

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植松社長は、誰もが「どうせ無理」と考える、

ロケットの実用化で成功を収めている会社の社長さんです。

植松社長は言います。

誰もがあきらめる夢を、

小さな会社でもできることを示せば、

世の中から「どうせ無理」という

可能性をつぶす言葉をなくせる。と。

会社を立ち上げ当初、大きな壁にぶつかったそうです。

それは、「人」の問題です。

来る人来る人、

「興味を持てない人」

「やる前にあきらめている人」

「考えない人」、

この人たちは、

「自分なんて」「どうせ無理」

というキーワードを持っていたと。

ロケットを開発するなんて、未知への挑戦です。

だから、北海道の片田舎では、

作り方を誰も知らないし、指示もできない、

だから、

「指示をされないとできません」

「指示をされないと動けません」

という人間はいらないし、

そういう人間が100人いたって、研究開発は不可能です。

「どうせ無理」という言葉は、

楽をするための魔法の言葉だと。

知ったかぶりをして、

評論家みたいな顔をして、

「いやあ、それはどうせ無理だわ」

といった、瞬間に何もしなくてよくなる。

そして、何も考えなくなる。と。

楽をするとどうなるのか、

答えはただ一つ。無能になる。と。

楽をして、避けて通るから、

やらないで済ませるから、能力が得られないのだと。

楽をすると、無能になります。

無能になると自信が持てなくなります。

必要とされたり、頼られたり、

成長するためには努力が必要です。

しかし、努力をせずに、自信を保とうとする人もいます。

他の人の自信を奪うひとです。

あらさがしをして

「きっと失敗すると思うよ」

とか「なにかっこつけてんだよ」

という人たちです。

他の人の自信を奪っていくのです。

自信はく奪の連鎖です。

「会社で俺はこうやって先輩にひどい目にあったから、

おれも後輩にこうしてやろう」

こういう人が周りの人の自信を奪っていく、

自信はく奪の連鎖だ、と。

嫌なことは、俺のところで食い止めるぞ、

という鋼のハートがあれば、食い止められる、

と言います。

植松さんの会社のロケットエンジンは、

「世界一安全なロケットエンジン」

とおっしゃっているのですが、

どれだけ安全かというと、

自分の家の庭で発射実験を行っている、とのこと。

身の回りにあるもので、ロケットの燃料を作るそうです。

そのエンジンテストで何十回何百回も失敗した。

それでも、諦めなかった。

映像で、何回も失敗するシーンが出てくるのですが、

最後に打ち上げに成功する。

成功した瞬間に全員で抱き合って喜ぶのですが、

まさに感動です。

何回も失敗したからこそ、

成功した瞬間に、すべて報われて、喜びに変わるのです。

宇宙開発は、

個人の問題解決能力を飛躍的に高める、と言います。

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残念ながら、

アクア社内でも「できません」「わかりません」

という言葉を耳にすることがあります。

社長の私が至らないからなのだ、と思いますが、

そもそも「できません」「わかりません」と言う時点で、

考えていないのです。

思考停止です。

ですので、

私は「知りません」「わかりません」「聞いてません」は言いません。

という文言を、

大事なアクアの信条として、クレドに入れてしまいました。

「知りません」「わかりません」「聞いてません」は、

自分自身に問題があることを認識します、としたのです。

私はよく、自らの人生は自らで切り拓け、と言いますが

(これは理念にしています)、自らで切り拓く出発点は、

まさしく問題解決能力を身につけることから始まりますし、

「無理だ」「できない」を「なんとかしてやる」の

発想に変えることから始まるのだ、

と植松さんの講演を聴いて改めて思いました。

今回もお読みいただいて、ありがとうございました。

つづく・・・。

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