ティッピィングポイント

あの竹中平蔵氏の講演を聞きました。

小泉内閣時代の金融担当大臣で、
郵政民営化を推し進めた方です。

竹中氏は新自由主義の標榜者で、
分かりやすく言えば、
弱肉強食によって世の中の秩序が保たれるから、
どんどん改革を進めるべきだ、とした人です。

この「聖域なき構造改革」によって、
格差社会を助長したとも言われています。

つい先日のダボス会議にも同行され、
麻生さんの演説が、
予想に反してすごく良かったとおっしゃっていました。

その竹中さんの話の中で、
今年のマクロな展望として、
ティッピングポイントの年になる、と言っていました。

ティッピングポイントとは、
これから先こうなるだろうな、でもまだ大丈夫だろうなと、
関係者みんなが分かっていたことが、
一気にあふれだして、変わってしまう変革の年になる

というのです。
お湯を沸かす時に、90度くらいまでは、ジワジワと来て、
95度を過ぎると一気に沸騰に向かう、その沸点の事です。

そこの境を超えると一気に大変化が訪れる、というものです。

どのような業界でも将来こうなるなと思いつつ、
まだ大丈夫と思われていることがあるものですが、
良い変化、悪い変化を問わず、
想像していたことが一気にくる年になる、と。

いくつかの業界の事を例として、挙げていましたが、
広告業界の事も言っていました。

いま、広告業界全体が大変厳しい状況にある。

テレビの媒体力が落ち、
大手の新聞も広告が入らないので、
ダンピング合戦である、と。

とはいえ、広告そのものが無くなるわけではないので、
何にシフトして爆発的に増えて変わるのかというと、
インターネット広告である、と。

すでに、インターネットの世界の中ですら、
優勝劣敗がハッキリしていますが、
もう少し引いた眼で既存媒体を含めた
広告業界を全体的にとらえてみる、という意味です。

何年か後に、振り返ると、
今年がインターネット広告が大爆発した年だったね、
ということになる、というのです。

ということは、どうしたらいいのか?

広告業界に限らず、
全業種、業界的にドラスティックに変えろと言います。

会社も個人もです。

ピンチはチャンスと言いますが、
皆がいつかはこうなるだろう、と思っていたことが、
各業界で大きな津波として起こる。

むしろ、その先を見据えながら、
ドラスティックに変えた者だけが、
チャンスに変えられる、
そしてそのチャンスを勝ち抜けるのだと。

同感です。

今までだったら、うまくいってるんだから、
まだ、変える必要ないじゃん、
という反対が強かったものこそ、
変えるチャンスである、と。

逆に今まで、変えられなかったことを変えてみるには、
絶好のチャンスの時である、とも言えます。

ちなみに、経済社会だけの話ではありません。

たとえば、温暖化等、
人間がかかわる自然環境もティッピングポイントがくる、
と言っています。

だからこれからの世の中は、
オバマ大統領の言っていた

「CHANGE」を行い、

「YES WE CAN!」なのです。

お読みいただいて、ありがとうございます。

つづく・・・。

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