今回の北京オリンピックは、全試合(国際映像)
ハイビジョンで全世界に放送されたそうです。
今まで追えなかった競技中の選手の表情も、
選手自身が驚くくらいに、鮮明ですよね。
カメラがとらえた一瞬の表情を見ていると、金メダルを獲った選手でさえ、
競技中は辛そうなことが良く分かりますよね。
表彰式の栄光の時の表情も、辛そうな表情の競技中の
スローモーションを見てるからこそ、より感動します。
今回メダリストたちが、口をそろえて言うのは、
これまでお世話になった人たちへの“感謝”の言葉です。
「ありがとうと言いたいです。」と。
終ってしまうと寂しい気がします。
感動の瞬間を目撃するってイイじゃないですか!
心が満たされるというか、「ヨシ。俺もガンバロウ!」って気になります。
ところで、昔はオリンピックで芸術も競技として行われていたんですよ。
古代オリンピックでは、芸術家達が若者たちの
スポーツをする姿をテーマにして、作品を創っていました。
みんなもよく知っている、ギリシャ彫刻の円盤投げの像とかあるでしょ!
現代のオリンピックでも近代オリンピックの父と呼ばれる、
クーベルタン男爵の希望で、第5回ストックホルム大会(1912年)から
第14回ロンドン大会(1948年)まで、彫刻、文学、絵画、音楽など
スポーツを題材にした芸術作品でメダルを競っていたそうです。
しかし、メダルの優劣が難しく(そりゃそうだ!)、
第15回ヘルシンキ大会からは、競技ではなく、展示になったそう。
もし、今も競技としてあったら、アクアはメダリスト続出の会社になっていたかも(笑)。
私は、長野オリンピックを見に行きましたが、
テーマ館でスポーツを題材にした絵画の展示も、ちゃんとありました。
点描とか凝った作品がいろいろあって、興味深かったです。
芸術とオリンピックは昔から関係が深かったんですね。
長野で見た競技はボブスレーでしたが、実際に目の当たりにすると迫力満点です。
なかなか経験できない貴重な体験でした。
長野駅からバスで雪の中を会場まで1時間くらいかけて行くのですが、
観客の3~4割は外国人でした。
ファンというより関係者の人達かな?
外国人は応援の仕方が陽気で、自国の選手がスタートすると大声を出すので、
負けてはいられないと、私も日本選手の時は大声と鳴りモノで応援しました。
楽しい思い出です。
クーベルタン男爵は言っています。
「オリンピックで重要な事は、勝つ事ではなく、参加することである。
人生で大切なことは、成功する事ではなく、努力することである」と。
さらに、クーベルタン男爵は続けます、
「オリンピックで勝つという事は、自分との戦いに勝つということだ」と。
お読みいただいて、ありがとうございました。
つづく・・・。