映画「ショーシャンクの空に」

久しぶりに、
あの名作「ショーシャンクの空に」を、
DVDで妻と見ました。

妻が「あの、ほらっ、牢屋から脱獄する映画が見たい」
と言うので、
私「脱獄って?」
妻「あのー、シャーションクの空に、っていうヤツ」
私「シャーションク???」
私「それは、ショーシャンクの空に、だろっ」

そんなこんなで久しぶりに見た名作でしたが、
今回お話したいのは、
名作を何年か振りに見ると、
印象に残るシーンなどの、
その映画の見方が変わる、という話です。

ストーリーは説明するまでもないと、思いますが、
主人公のアンディは、
銀行員として成功していたが、
妻とその愛人を射殺したという身に覚えのない罪で、
終身刑になります。

送られた先は、ショーシャンク刑務所。

毎日が同じことの繰り返しの刑務所生活にあって、
アンディはどんな状況に置かれても、
希望を捨てずに、
自分が貢献できることに力を入れて、
最後に自由を勝ち取る、という映画です。

絶望の淵での、
希望、勇気、挑戦、
あきらめない日々の努力、
いつ見てもグッとくることばかりの、名作です。

しかしながら何年振りかに見た、
かの映画の中で一番印象に残ったシーンは、
少し違った場面でした。

モーガンフリーマン演じる、レッドのセリフで、
「塀の中にいると、初めは嫌だと思っていても、
何十年もいると、そこでの生活に慣れ、
シャバに出た時に実生活ができなくなる」

刑務所内じゃないのに
「トイレもいちいち行っていいか?と確認を取ってしまう。
確認を取らないと、一滴も出ない」とのセリフがあります。

何年かぶりに見た名作で、
一番印象に残ったのは以前と違い、このシーンでした。

「慣れ」とは恐ろしいものです。

主人公のアンディに感情移入してしまいますが、
見方を変えてみると、
脇役のモーガンフリーマンの意識は、
全く主人公とは違うのです。

自分の人生と
生活のすべてである「刑務所」という生活の場に、
いかに慣れきってしまうかを語っています。

考えさせられました。

場所は違えど、
「慣れ」という意味では会社もそうですよね。

会社の文化や習慣が、ちょっとしたことなら、
良くない事だと思っていても、慣れてしまいます。

生活の中にも、潜んでいますよね。

自分で人生をもっと良くしたい、と思っていても、
足もとの取り巻く環境が、
「慣れ」のもとに、
あっという間に過ぎ去ってしまうのです。

だから、自分自身に対する問題意識を持ち続け、
前向きな気持ちを持てる自分でいたい、
と改めて思いました。

どのような状況に置かれても、
イイ意味で、自分を見失わない強い心。

しかし、決して独りよがりにはならない。

「惰性」や「慣れ」に流されない
生き方がしたいものです。

私もこの夏の締めくくりとして、
名作からまた一つ勉強しました。

今回もお読みいただいて、ありがとうございました。

つづく・・・。

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