自分を知る

私は、26歳で独立起業した関係上、
いわゆる管理職という経験をせずに社長になっています。

ですから、30代や40代で経験に裏打ちされて独立した人とは違います。

何がちがうか?

叩き上げですべて覚えた、ということです。

自分の背中を見せて、組織を引っ張ってきました。
イイか悪いかではなく、アクアはそういう生い立ちである、ということです。

ですから、私が若いということも含め、先輩経営者を始め、
学ぶ姿勢はいつも持っています。

そんな中で、いつも念頭にあったのは、
自分を知る、ということです。

自分を知る、ということで役に立った心理学の理論があります。

マズローの欲求5段階といいます。

アメリカの人間性心理学者マズロー(1908年-1970年)が提唱した、
人間は生きていくために、欲求という動機を持って自己成長していく、
という考え方です。

1 生理的欲求
生きていくためのギリギリの欲求。空気、水、食べのもの、睡眠など。

2 安全欲求
衣類、住居など安定、安全を得ようとする欲求

3 親和、所属愛の欲求
会社や集団に所属したい、他人とかかわりたい、
他者と同じようにしたい、という欲求です。
人からよく思われたい、嫌われたくないと思う欲求も、
帰属意識からくるというものです。
この段階は、あくまで生存を脅かされない状態になって、出てきます。

4 自我(自尊)尊厳の欲求
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める欲求。

5 自己実現の欲求
自分の能力、創造的活動や可能性を発揮し、
自己の成長を図りたいと思う欲求。
人間は満たされない欲求があると、
それを充足しようと行動(欲求満足化行動)をするものです。

その上で、欲求には優先度があり、低次の欲求が充足されると、
より高次の欲求へと段階的に移行するものといいます。
また、最高次の自己実現欲求のみ、一度充足したとしても、
より強く充足させようと志向し行動するとしています。

マズローは、自己実現した人の特徴として、
客観的で正確な判断、自己受容と他者受容、
自然な態度、自発性、自律、心理的自由を上げています。

ここには、ある種の無償性も含まれるといいます。

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私は、このマズローの欲求5段階を知った時に、
自分の人生を振り返りました。

まさしく、この5段階の欲求を子供のころから、
第1段階から第4第5段階を求めて生きてきた気がしています。

私は、このマズローの欲求5段階を知って、
まず、知るという事の重要性を知りました。

だって、少なくとも知っていれば、明日への自分の準備と行動になるからです。
現在は、モチベーションアップのことで語られることの多いマズローですが、
「えっ!何となくわかるけど、どうすればいいの?」という人のために、
今の社会人に当てはめて、
より良い自分になるための行動と言われていることを補足しておきます。

1 生理的欲求
本能的、根源的な欲求なので、食事を腹八分目にする。
まっすぐ帰宅する、明日の準備をする。
正しい生活習慣をつけることで、この欲求を満たす。

2 安全の欲求
決めたことを続けるための環境を作る、運が良いと口に出して言う。
靴磨きなどルーチンを行うことで基礎体力をつけ、
さらにより良い環境をつくることで、この欲求を満たす。

3 親和、所属愛の欲求
自分が一番得意なこと、不得意なことを人に聞く、
人の長所をまねる。
自分を知り、自分のスキルを上げることで
集団に帰属したいというこの欲求を満たす。

4 自我、自尊(尊厳)の欲求
その日頑張れた自分をほめる、身近にいる一番大事な人を喜ばせる、
他の人のいいところを見つけてほめる、人の成功をサポートする。
人に、そして自分に喜びを与えることで、
集団から認められる存在になりたいというこの欲求を満たす。

5 自己実現の欲求
夢を楽しく想像する、やらずに後悔していることを今日から始める、
前向きに何かにチャレンジする。
そして毎日感謝する。
何に自己実現を感じるか、やりがいを感じるか、は人それぞれですが、
やりがいを自ら発見して、
自分自身の人間的成長を目指すための欲求と行動です。

前回は、顧客満足として5段階ある、
と書きましたが、今回は自分自身の自己成長という視点です。
自分のこととなると、とたんに分かりづらくなるものですが、
何か似てる気がしませんか?

あなたはどの段階にいますか?

そしてどうしたいですか?

お読みいただいてありがとうございます。

つづく・・・。

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