私は、自信を持って生きています。
社長のように自信を持って生きていくためには、
どうしたらよいのですか?と、きかれることがあります。
ついこの間は、就活の講演で東大の学生にきかれました。
東大の学生なので、勉強には自信があるのでしょうが、
「生きる力」には、自信が持てないんだなあ、と思いました。
学生ですから、人生経験が浅いので当然と言えば当然なのですが。
そう考えると、その学生さんは勉強以外の事の大切さに気付いただけでも
イケテル、という事がいえるのだと思います。
その学生さんには、私自身が思う「自信」に対する本当の考え方を
話してあげました。
「自信」は「前を向いて生きる」中で育まれる、ということです。
もう少し、正確に言いますと、「退路を断つ」ということを含みます。
人生崖っぷちというアレです。
がけっぷちに立った時、自分の後ろは何もないわけですから、
絶対に引き下がれないわけです。
だから、前に進むしか術は無いわけです。
しかも、がけっぷちに立っている時は、まっすぐ前に進みたいでしょう?
斜め前に進んでいくことすら、危険じゃないですか!
「退路を断つ」ことによって、前を向いて生きていかざるを得ないので、
結果的に成長という成功体験が得られ、自信もついてくるし、
自信があるように、見えるのです。
じゃあ、なぜ私がそうできるのかというと、
これは幼少の頃の体験から来るものが発端です。
私の家は、ものすごく貧乏でした。
私の父は、建築板金という仕事を自営でやっていました。
家庭環境は最悪です。
酒乱でほとんど働かないオヤジでした。
昭和40年代位までは隣近所で、よく酒飲んで暴れるオヤジがいて
「また、あそこの家は酒飲んであばれているよ!」と
蔑まれる家(さげすまれる)があったものですが、その蔑まれる側です。
ですので、前向きに生きないと、待っているのは「死」でした。
だから、後ろに「下がらない」のではなく、「下がれない」のです。
下がるところが、元々ないのです。
まさしく、崖っぷちです。
この頃の事が、その後の私の人生の在り方の、大きな部分を決定していると、
今でも思います。
この辺のことは、近々ブログでスタートする
「会社立ち上げストーリー」の中で詳しく書きます(お楽しみに!)。
私はよく会社の幹部に、
「現場社員には自信をつけさせるために、小さい成功体験を積ませろ」と
話しますが、本当は「その前に退路を断て」(崖っぷちだと思え)という指示を
出すのが一番確実だ、という事を知っています(言いませんが)。
フツーなら、成功体験を積んでいって、自信になっていくのでしょうが、
私の場合はそれプラス、「退路を断つ」という覚悟を持つということです。
これが自信をつけて成長していく方法としては一番早いです。
人間だれでも弱いですから、「前に進むつもりが、俺後ろに下がっているな」と
分かっていても、そうしてしまうものです。
それは、後ろがあるから知らず知らずのうちに、下がってしまうのです。
後ろが無いことを知ったら、人間は誰も後ろに下がりません。
崖っぷちなら、目の前にあるどの道を選択しようと、
少なくとも前には進んでいるのです(しかも、より直線的に前へ)。
だから、「自信」は「前を向いて生きる」中で自分に備わっていくのです。
人生、短いですから、人間的に成長するのは
早い方がイイに決まってますよね。
お読みいただいて、ありがとうございます。
つづく・・・。