昔と今の仕事の覚え方の違い

今の時代の仕事の覚え方や教育研修は、

昔とだいぶ違うように思います。

組織の教育体制から全然違います。

昔は、教育研修はあった事はあったのですが、

いわゆるOJT(実地訓練です)が中心でした。

私が駆け出しの頃、課長や特に部長以上からは、

研修もさることながら、仕事に関して、

手取り足とり教わった記憶はありません。

何も教わった記憶が無い、といっても過言ではありません。

当時の我々の世代の部長は、

やはり今と同じように20歳近く年上の40代位でいわゆる、

「団塊の世代」の先輩たちでした。

なんでですかね?

いろいろ教えてくれればよかったのに!とすら今は思います。

課長からも日常業務のやり取りが中心だった気がします。

「お客さんの○○は、

カネを払ってもらえない可能性があるから、注意しろよ」

そんな感覚だったです。

そう考えると、昔は誰も何も教えてくれないので

“仕事を自分で考えて自分で行動して結果を出す感覚”

で多くの人(デキル人?)は動いていました。

私は23歳(入社2年目とか)で

10年選手のつもりで働いていました。

その会社の社風も多かれ少なかれあるでしょうが、

同僚や友人と話しても、そんな感覚だったのです。

まあ、今考えると、部長や課長も何も教えないのも、

どうかとは思いますが。

しかし、若い私も“むしろ教えてもらわなくて結構です”

というか“やるからダイジョーブです”という感覚だったのです。

今から25年くらい前、私が新卒で入った会社はテレビ局でした。

新規部署に自ら志願して配属されました。

文字放送とパソコン通信の部隊です。

インターネットはまだありませんでした。

私を良く知るアクア社員の皆

「社長はパソコンに弱い」と思っているでしょうが、

駆け出しのころは

パソコン通信そのものを仕事にしていたのです。

MS-DOS上で動いてました。

ウィンドウズもない時代ですからね。

世の中は、光GENJIがブームでした(古っ)。

私自身は、売上をバンバン上げていたこともあるのですが、

与えられた業務に物足りなさを感じていました。

なので、売上アップにつながる企画やプロジェクトを

たくさん考えて、実行していました。

ちなみに、今のようにインターネットは無いですから、

企画書で必要なマーケティングデータをコピペ、

なんて事も出来ません。

全部自分で本屋に行って関連書籍を買って調べるのです。

今の若い方は、社内改革的なプロジェクトは考えたりするでしょうが、

直接売上をアップするプロジェクトはあまり積極的では無いですね。

私は良く「好きな事をやっていいよ」と社員の皆に言いますが、

直接売上をアップする提案書を上げてくる社員はなかなかいません。

これはアクアの話しという事ではなく、

様々な経営者仲間から聞きますが

「大手企業も含めて、世の中的に今の時代はそうだ」という意味です。

今の若い方は、そういった意味では、

能力があるにもかかわらず、眠らせておくのは、

もったいない事だと思っています。

分かり易く言うと、

世の中的に今の若い方は

“与えられた仕事をこなす事が仕事だと思っている”

という感覚なのでしょう。

逆に「こうやって、こうやるんだよ」と手取り足とり教えると、

出来るようになる。

逆に教えないと、出来ない状態です。

「経験しないとできない」とも言えます。

私は、経験した、しないに関わらず、

「こういう企画をやれば、売上が上がる。だからやってみよう」

そんな感覚で動いていました。

私自身が20代前半は一匹狼のように動いていた、

とも言えるのですが、世の中的に見てもそうなのです。

ちょっと昔話チックになりましたが、

要は何でもやってみる、チャレンジしてみる感覚が重要だ、

という事です。

同じ人間なので、能力が大きく違う、なんてことはあり得ません。

であれば、若いうちにいろいろチャレンジしてみる方がイイでしょ。

特に20代前半です。

20代前半に仕事の進め方や結果の出し方を覚えたり、

価値観が出来上がりますからね。

そんなことで20代の皆さん、

会社はあなたのプロジェクト提案を待っていますよ。

是非、チャレンジしてみてください。

大きな成長、充実感、やりがいが得られ、夢が実現できますよ。

つづく・・・。

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