フリーミアムの時代

今回は、私のブログを読んでいて良かった!

と思える、ためになる話を一つ。

それは、フリーミアムという無料サービスの話です。

フリーミアムとは

フリー(Free無料)とプレミアム(Premium付加価値、割増)

の造語で、ある範囲のサービスや商品を、

無料で提供するビジネスモデルの事を言います。

かなり使えるお試しサービスや、

試食の無料サービスみたいなものです。

無料携帯ゲームや○○日間無料でソフト使えます、

あるいは化粧品の無料サンプル差し上げてます。

というビジネスモデルのアレの事です。

フリーミアムで売り上げに結びつけるには、

大きく分けて3種類の方法があり、

効果的に組み合わせて、ビジネスモデルを構築します。

ちなみに2と3は広告マーケティングの中で

良く用いられる手法です。

1 広告で収益を賄う事が中心の個人向けサービス。

2 アップセル

マーケティング論では顧客に、

より上位の商品を購入してもらうことです。

自動車販売が代表的です。

この手法でIT関係で成功したのが、

少人数までの使用はタダ、人数が増えたらお金を下さい。

立ち上げ当初のサイボウズはこのやり方でした。

3 クロスセル

これは、ハンバーガーショップで、

ハンバーガーを買ったら、

「ポテトもいかがですか」というアレです。

IT関係では、アマゾンのこの本に興味がある人は、

この本がオススメ、という手法を用いて大成功してますよね。

この広告出稿とアップセルとクロスセルの3つを

主に組み合わせてフリーミアムで

構築されているものがヒットしています。

携帯ゲームで最初は無料なんだけど、

これより強い武器が欲しいときは、幾らか払ってね、

というタイプや、無料商品サンプル差し上げます、

という手法です。

とまあ、こんな事をフリーミアムといいます。

そう考えると、最近実は多いことに気付くでしょ!

フリーミアムと言うのは、

無料というお得感だけではなく、

巧みな人間心理を利用しているのです。

無料携帯ゲームも、

強い武器は有料というのは、

“ハマリ”という人間心理を突いているのです。

その人間心理の構造について、お話します。

今の世の中、無料って多いですからね。

経済理論の話なのですが、面白い事例をお話します。

あなたはチョコレート屋さんをやっている。

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片方は、普通のチョコレート、一個2円

もう片方は、超高級チョコレート、一個27円

【普通のチョコレート】
1個2円
70%

o0400030010685806454

【超高級チョコレート】
1個27円
30%

o0400030010685806453

この場合の売り上げは、

一個2円のチョコレートが全体の70%位売れて、

27円のチョコレートが30%位を占める、

という統計なのだそうです。

**********************************

そこで、もっと売ろうと、

あなたは両方のチョコレートの価格を一円づつ下げていく。

普通のチョコレート1円、超高級チョコレート26円です。

【普通のチョコレート】
1個1円
70%

o0400030010685806454
【超高級チョコレート】
1個26円
30%

o0400030010685806453
これでも、販売量や超高級チョコレートの占める割合は

値引き前とほとんど変わらない。

一円づつ値引きしているのですから、

むしろトータルは売上ダウンです。

**********************************
それではと、あなたはさらに一円づつ値引きをします。

普通のチョコレートはタダ、0円です。

超高級チョコレートは25円ですね。

【普通のチョコレート】
0円(タダ)
30%

o0400030010685806454

【超高級チョコレート】
25円
70%

o0400025010685832159
このタダにした瞬間に、

状況が大きく変わり、まず販売個数が大きく増えます。

全体の販売個数が数倍になり、

タダの普通のチョコレートは全体の30%のシェア。

超高級チョコレートは70%になり、

逆転するのです。

**********************************
良く考えると、なるほどねえ、と分かるのですが、

常識にとらわれすぎると、見えなくなりますよね。

もうひとつの事例をお話します。

あなたは、

家具屋さんからソファを買ってきて、

家の前までトラックで運んできた。

しかし、一人暮らしのあなたでは、

部屋の中までソファを運べない。

o0400030010685807009

道行く人に、声をかける

「100円あげるので、

部屋まで運ぶの手伝ってもらえませんか?」

すると、ほとんどの人が

「100円なんかいらないよ」と手伝ってくれない。

しかし、これを

「すみません、ソファを運べなくて、困っているんです。

運ぶのを手伝ってもらえませんか?」

というと、多くの人が手伝う。という話です。

ウィキペディアの投稿のように、

人はタダで働く場合がある、ということです。

しかしながら、上記の場合も困っている人を

助けるという心理が前提になるのです。

そもそも、広告で賄うという事の、

最大のものが民放テレビでしょう。

そう考えると、昔からあるものですね。

つづく・・・。

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